金蘭千里中学校・高等学校

中高一貫・男女共学

大阪府吹田市藤白台5丁目25番2号

TEL:(06)6872-0263

ひとびと

卒業生

卒業生インタビュー

島根大学医学部

浅野愛海さん

高1、高2に文化祭総務、高2では所属していたダンス部の部長を務めるなど、何ごとにも前向きに全力で取り組む。田舎に暮らして地域医療に貢献したいと、自ら医学部医学科の推薦枠を探しだし、熱い想いで受験に取り組み、合格。
(高校…女子ダンス部→大学…ダンス部とフットサル部所属)

誘われたダンス部で、
部長に!

高1の時、友達に誘われてダンス部に入部。ダンスは初心者だったので、週3回の部活では先輩にダンスを教わりながら、先輩後輩との交流を深めました。そのせいか、高2の時には「後輩の面倒をよくみる」という理由で部長に指名されました。高3の5月に部活は引退するのですが、ダンス部はキャンプや文化祭のクラス演劇など多くの学校行事で振付や指導で大忙しなんです。高校3年間で部活や学校行事に費やす時間は多かったけれど、充実した経験ができました。

つい趣味の読書に
明け暮れて…。

中学時代、家では宿題と予習、20分テストの勉強くらいで、あまり勉強していたとはいえませんでした。高1からはもう少し勉強しようと思っていたんですが、部活が終わって家に帰って夕飯の後に2時間くらい。私は読書が好きなので、つい本を読んでしまったりして、まだそんなに勉強時間はとれていませんでしたね。私の場合、部活が忙しいから、というよりは、つい本を読んでしまうから、というのが勉強に時間を割けなかった理由だったと思います。

大学訪問で受験を
意識し始めて…。

受験を意識し始めたのは高2の夏。志望する医学部はもちろん獣医学部や看護学部なども含めて、気になる大学4〜5校を見て回ったり、大学説明会に参加したりしたのがきっかけです。その頃に島根大学医学部の「緊急医師確保対策枠」という推薦入試があることを知りました。この枠で受験すれば、ダンス部の部長であることや、文化祭総務のであったことが活かせると思いましたが、とにかくセンター試験はがんばらないといけないと考えたので、受験勉強に力を入れ始めました。

勉強時間を増やして
追い込むも…。

高3の5月にダンス部を引退してからも学校行事などありましたが、家での勉強は4時間、休みの日は10時間くらいとるようにしました。趣味の読書の時間を減らして、勉強に打ち込んだんです。文化祭が終わった10月頃、センター試験の模擬試験の結果もあまり思わしくなく「医学部医学科への一般入試での合格は無理かも」と思い始め、少し気持ちがダレたことはありましたね。それでも「島根大学の推薦枠はそのまま、一般試験の志望校は変えて、それぞれ頑張ろう」と気持ちを切り替えて勉強に臨みました。

想いを言葉にしてくれた
先生の面接指導。

島根大学の推薦枠のために、11月頃に行政の面接、12次頃に大学の面接・小論文があるのですが、その対策では小論文・面接担当の渡辺徹先生にとてもきめ細かに指導していただきました。想定される質問を先生が私に投げ、私が答を書いて、添削していただく、というやりとりを何度も。自分で書くことによって、漠然としていた自分の想いがハッキリ言葉になっていきました。先生は、決まった答を教えてくれるのではなく、例えば「田舎で医師として働きたい」という私の気持ちを言葉として引き出してくださったんです。どう書けば、どう話せば自分の思いや考えが相手に伝わるかを教えてくださいました。また、推薦入試の受験資格を得るため参加した高3夏の島根県での病院実習の時のレポートで、考えを上手く書くことができなった時には、夏休み中なのに大阪からメールで指導していただいたこともありました。

センター試験で大コケ。
終わった…?

センター試験の2日目、得意なはずの「数学ⅠA」で、コケました。全然できなかったんです。全体の点数も7割程度で「終わった…」と思いましたね。卒業式の時には面接指導をしていただいた渡辺先生に「もう1年がんばります」と謝りに行ったほどでした。が、面接や小論文がうまくいったとこもあり奇跡的に合格することができました。

地域に貢献できる
医師をめざして毎日勉強!

以前から田舎で暮らしたいと思っていました。暮らすために、その地域に貢献できる仕事は何かを考えて、医師を志しました。高3夏の病院実習では、私が想像していた地域医療とは少し違った現実を経験することができて「求められる医師像」がどのようなものかわかりました。田舎には医師が少なく、高齢者も多いので病院に行きにくい。その地域に貢献できるよう、幅広い診療ができて訪問診療もできる総合診療医になりたいと思っています。医学部での勉強は大変ですが、金蘭千里で培った「毎日勉強する習慣」のおかげで、復習や課題も難なくこなせています。