金蘭千里中学校・高等学校

中高一貫・男女共学

〒565-0873 大阪府吹田市藤白台5丁目25番2号

TEL:(06)6872-0263

ひとびと

教員

教員インタビュー

古典

佐々木梨香

古典担当。金蘭千里の卒業生。もともと歴史好きではあったが、高校時代の古典教師の影響で「源氏物語」に熱中したり、聖徳太子に興味を持って訪れた広隆寺の「半跏思惟像」に心を奪われる等、興味のあることには情熱的。体調が悪いと何事もベストを出せないので「心身共に健康でないと感受性が鈍る」を日常のモットーとして、常に体調管理を心掛ける。生徒にもその大事さを伝えている。

 私が金蘭千里の生徒だった頃と変わらない景色は、朝の20分テストです。毎朝、教室で教え合ったりおしゃべりしながらテスト勉強をするのは変わりませんね。毎日テストがあるので大変ではありますが、生徒達は口々に「このシステムがあって良かった」「これがないと勉強しない」と言います。私自身、振り返ってもそう思います。創立以来50年以上続いている金蘭千里の伝統ですが、授業を受けっぱなしにしない、とても良い習慣だと思います。20分テストの間違った所を顧みるため、生徒に「直しノート」というものを2週間に1度、自由に提出してもらっているのですが、直しの横にいろんなことを書いてくる生徒がいます。「時間のやりくりがうまくできない」というものから、将来の悩みや恋愛相談までさまざま。面と向かって話せないようなことも、ノートには赤裸々に書いてきたりするので、こちらも生徒と同じくらいの熱量で返信を書いています。ちょっとした交換日記のような感じもあって、生徒の深い部分が見えたりするので楽しみでもありますね。
 教師という立場になってみると、金蘭千里には感性が素直な生徒が多いと感じます。私が授業中の雑談で、興味深かった絵の展覧会や仏像の話等をすると、後日、生徒が「見に行ってきました」と言ってくれることがよくあります。耳にした物事を素直に受け入れ、実際に見てみようと思う好奇心、自分で調べて出かけていく行動力は素晴らしいですね。
 50周年改革で、この学校もクラブ活動や学校行事も盛んになり、私の高校時代に比べて今の生徒は忙しそうです。けれどその分、多方面で自分の力を発揮できる機会も増えていると思います。昔は勉強ばかりでしたので、成績優秀な生徒だけが目立っていましたが、今は別の面で活躍することもできます。ある行事で、成績に関係なく委員を引き受けてくれた生徒がいたのですが、最初はクラスがまとまらず、練習にならないと悩んでいました。しかし彼らは毎日必ず放課後に残って練習しようと努力した結果、最終日の朝にクラス全員で練習するまでになりました。彼らが自分の熱意を自らの行動で伝え、リーダーシップを発揮してくれたおかげで、クラスは準優勝できたのです。またクラブ活動では、学年を越えた部員達をまとめ、率いるために上級生になるほど人間関係に悩むようです。大人数をまとめるには苦労すると思いますが、そういう経験は授業や勉強では学べないこと。ここで身につけたものは、将来必ず役に立つと思っています。
 私は高校時代、人生の恩師ともいえる古典の教師に出会うことができ、歴史や古典の奥深さを知ることができました。私も同じように、生徒達にその素晴らしさを伝えていきたいと思っています。「リアルに人間の感情を感じられる古典の授業」をモットーに、これからもさらに生徒達の興味を喚起できる教師でありたいと思います。