金蘭千里中学校・高等学校

中高一貫・男女共学

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ひとびと

教員

教員インタビュー

政治経済

大園恭之

公民(政治経済)担当。金蘭千里の卒業生。2001年に「何か始めよう」と入会したスポーツジムで筋トレにハマり、現在、ワークアウト部の顧問。また2010年に「ヒマラヤで初日の出を見よう」と旅行したインドに魅了されて以来、頻繁に海外に出かけている。海外の友人も多く「リアルな世界の動きを感じる」という。世界のさまざまな価値観に触れた経験を、生徒にも伝えたいと感じている。

 私が在籍していた頃の金蘭千里は、クラブ活動も学校行事も少なく、勉強するのが当たり前という空気でした。勉強したい人にとっては最高の環境だったのですが、私は「勉強ばかりではバランスが悪いかな」という理由でサッカー部に入っていました。サッカー以外でも勉強とのバランスをとることができる選択肢があってもよかったのかも知れませんね。そういう意味では、50周年改革によってクラブ活動が盛んになったり、学校行事が増えたことは良かったと思います。「不易流行」という言葉がありますが、絶対変えてはいけないものと、変えてかなければいけないものがあります。金蘭千里の変わらない伝統はそのままに、時代に合わせた変化も必要ではないかという空気が流れていた中での50周年でした。改革後のわかりやすい変化というと、生徒達の顔つきが明るくなったように思います。勉強はがんばらないといけないけれど、学校行事等で息抜きができるからでしょうか、ふとした時に見せる空気感に、人生を楽しんでいる感じがします。たとえば校外学習では、自分で体験して学ぶという座学では得られない経験ができる良さがあり、生徒も楽しめる行事だと思います。しかし、こうした学校行事が増えたことによって、生徒は楽しみが増えた分、忙しくはなっています。人は楽しい方に流れがちなので、勉強がおろそかになってしまう懸念もありますが、そこはバランスが大事だと生徒には伝えています。「勉強ばかりも辛いけど、楽しいことばかりでは楽しいことではなくなってしまう。どちらもバランス良くがんばることで、より達成感を得られる」のだと思います。
 本校では毎朝20分テストを実施していますが、私が担当している教科では、点数が悪い生徒には、大声で「喝!」を入れています。社会科の分野は暗記が多くなりますので、覚えれば必ず点数が取れる科目。そんな中、10点満点の平均が8点のところで突出して低い2点の生徒がいたら、勉強していないのは明らかです。やるべきことをやっていない、わざわざ私立の学校に来てすべきことではない、という意味での喝です。怒られているはずなのですが、喝をされる生徒は皆、おどおどしつつも、少し笑みを浮かべしながら近づいて来ます。本物の恐怖ではなく、管理された恐怖、彼らにとってはちょっとしたエンターテインメントなのかもしれませんね。成人式に呼ばれていくと、卒業生が「喝してください」と言ってくることもあり、金蘭千里の思い出のひとつにもなっているようです。
 生徒には「ちょっと怖い、でもオモロイ」教師に映っているようですが、私は1人の人間として「大人の模範のひとつになればいい」と思って向き合っています。自然体を心掛け、はずかしい所もさらけ出した生き様を見せた上で、それを良いと思うかどうかは生徒次第ですが。海外を旅して経験したグローバルスタンダードの感覚も伝えながら、生徒達の視野を広げる一助になればと考えています。