金蘭千里中学校・高等学校

中高一貫・男女共学

大阪府吹田市藤白台5丁目25番2号

TEL:(06)6872-0263

ひとびと

教員

教員インタビュー

体育

段 敦

保健体育担当。小学校~大学までサッカーを続け「サッカー熱は誰よりもある」と断言。吹田市サッカー連盟の金蘭千里サッカースクール、大阪府サッカー協会のJFAトレセン大阪U−16責任者を担当する等、休日返上でサッカー活動に奔走。「曲がったことが嫌い。裏表はイヤ」という性格で、生徒と接する時もストレート。「筋が通らないこと」「危ないこと」に対してはガッツリ怒るというコワモテな一面も。

 スポーツが盛んだった前任校から赴任した12年前、金蘭千里のクラブ活動は活発でないと聞いてはいましたが、練習時間の少なさや日曜日の対外試合禁止等、驚きは多かったですね。また、体育授業では準備体操のラジオ体操で自分の左右の手をぶつけて突き指するとか、スキップやサイドステップがわからないといった本格的に運動が嫌い、苦手な生徒に出会ったのは新鮮な衝撃でした。私自身が感覚でできていた動きに関して、どう動けばいいのか事細かに動きを説明するのは、新しい発見でもありました。授業にタブレットを導入して自分の動きを確認させれば、もっと視覚的に説明できるかもしれない、とも考えています。金蘭千里の男子の校技はサッカーなので授業でもサッカーの割合は多いのですが、毎学期末に行われるクラス対抗の校内大会に向けたサッカーの授業も展開します。そこではサッカーが得意な生徒と苦手な生徒を組ませて、一緒に協力し合いながら練習するように働きかけています。そうすることで、各々がゲームの中での自分の役割を把握し、苦手だった生徒も積極的になっていくのです。試合では勝敗がつきもので、負けたら「次に勝つために」お互いが切磋琢磨し合いながら練習に励んでいます。真面目で負けず嫌いな生徒も多いので、生徒同志でまとまって練習する構図ができ上っていきますね。サッカーで言うとどうしても技術レベルの差はありますが、体育の授業としてはサッカーが苦手でも、サッカーを知る、楽しむという経験を通して運動を好きになってもらいたいと考えています。毎年末にサッカー部のOBが中心となって集まり、フットサルを楽しんでいるのですが、サッカー部ではなかった生徒や卒業生も参加しているのは、うれしいことですね。保健体育は副教科と言われますが、体力や運動技能の向上だけでなく、「する」「見る」等さまざまな形でスポーツの面白さを知ることで生徒達に楽しみや仲間とのつながり等多くのものを得てもらいたいと思っています。
 金蘭千里では、毎年キャンプに出かけるなどの伝統的な野外活動があります。自分たちでテントを張り、飯盒炊爨でご飯を炊くという本格的な野外活動は初めてという生徒も多く、1年目は手取り足取り教えることになります。中学2年になると、まだ教えることは多いものの、キャンプファイヤーの営火入場、言葉、点火、歌といった儀式的な流れの司会や進行は全部自分達でできるようになります。クラスごとの出し物でも、その場にあった新聞紙や鍋等を使った効果音をつけて演劇をやったクラスには驚きました。年々の成長、授業では見えなかった創意工夫する力等、学校行事は生徒のいろいろな側面が見える場でもあります。金蘭千里も50周年改革を機に、クラブ活動も盛んになり、学校行事も増えました。勉強との両立は大変だと思いますが、授業だけでは得られない経験をし、能力を発揮できる場なので、存分に楽しんでほしいですね。