金蘭千里高等学校・中学校:先輩の声

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先輩の声《学生編》

金蘭千里高等学校中学校を卒業し、大学・大学院で勉学に励んでいる先輩から、在校生そして未来の金蘭千里生へ送る激励の言葉を紹介します。

激励のお言葉を下さった先輩方

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平成20年卒業生 男子生徒

 僕が中高六年間、 どのような生活をしていたかを話し、 失敗から得たものを伝えたいと思います。 少しでも皆さんの参考になればうれしいです。
 僕は元々、 家から近くて小学校の頃にやっていたサッカーができるという理由で本校を選びました。 入学当初は、 重い革カバンに耐えられず、 親に車で送り迎えしてもらうことがしばしばありました。 また、 勉強面では、 中一と中二の間は、 最初はなかなか慣れなかった二十分テストの勉強だけしかやっていませんでした。 それでもこのテストをしっかりやっていたおかげで、 後々の勉強に活きてきたように思います。 僕の場合、 国語の読解問題が苦手でしたが、 英語の実力は初めのうちから安定していたので、 良い成績を維持できました。 しかし、 中二の秋頃にアレルギーがひどくなり、 一時期、 勉強どころではありませんでしたが、 それでも頑張って学校に通い続けました。
 そして、 僕が真剣に勉強し始めたのは、 中三の頃からでした。 ちょうど勉強内容も高校の範囲に変わり、 良いスタートを切れたように思います。 このまま順調に受験まで行くと思っていましたが、 高二の中頃に、 ストレスにより体に様々な症状が出始め、 勉強があまり手につかない状態が数ヶ月間もの間続きました。 それでも最後まで地道に勉強し続けたからこそ、 栄冠を勝ち取ることができたと思います。 ちなみに、 僕は塾や予備校には中高六年間の間、 通いませんでした。 なぜなら、 本校には丁寧に指導して下さる先生方がいたからです。 担任の先生を始め、 僕が困っているときに適切なアドバイスをして下さった先生方には感謝してもしきれません。
 最後に、 僕が在校生の皆さんに伝えたいことは、 逆境に強くなれということです。 人生山あり谷ありで、 誰でも辛くて苦しいときがあります。 そんなときには、 絶対に焦らず前向きな姿勢で、 自分が這い上がってくるのを待っていて下さい。 必ずいつか立ち直れるはずです。 そして、 自分の正しいと信じることを少しくらい周りに反対されても貫き通せる人になって下さい。

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平成20年卒業生 男子生徒

 大学受験を終えた感想は受験の問題は特別なものではないということです。 どんな難しい問題も基礎ができていないと解けません。 金蘭千里は二十分テストがあるのでこまめに復習をする習慣がつきました。 このおかげで、 基礎力をしっかりつけることができ、 更には応用力もついていきました。 まず学校での勉強をしっかりすることが合格への近道だと思います。 実際僕は塾や通信教育などを利用しませんでした。 友達の多くが塾に行くと聞くと、 自分も行った方が良いかと思ったこともありましたが、 学校での勉強が中途半端になってしまうのは避けた方が良いと思い、 学校で与えられたことをすることにしました。 また、 高校生になると多く受ける模試は受験勉強をする上でとても役に立ちました。 模試を受けた後に返ってくる成績には、 自分の弱点がはっきり表われているので、 それを復習することに意味があります。 決して受けっぱなしにしないようにして下さい。 これは失敗談ですが、 センター試験本番の数T・A受験の際に、 数T・Aではなく数Tの方だけを選択していて途中まで解いていました。 信じられないようなミスも緊張している本番では起こりえるかもしれません。 皆さんはこのようなミスをしないように気をつけて下さい。 息抜きは非常に大事です。 友達と思い切り遊んでストレスをためないように気分転換して下さい。 金蘭千里に通って良かったと思えるよう志願校に向けて頑張って下さい。

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平成20年卒業生 女子生徒

 大学受験を終えた今、 いずれ受験を迎える皆さんに伝えたい事をいくつか書いてみたいと思います。 皆さんの参考になれば幸いです。
 まず、 毎日の二十分テストを大切にする事です。 この二十分テストは授業の復習にもなるし、 何より毎日勉強する習慣が身につくというメリットがあります。 また、 二十分テストはテスト範囲の最重要箇所をまとめて出題してくれています。 期末テスト前などに解き直したりして活用していましたが、 とても有効だったと思います。
 次に、 自分に合った勉強法を確立して下さい。 私は六年間塾には全く通いませんでした。 学校の授業を基盤として自分のペースで勉強を進めるという勉強法が私には合っていたのだと思います。 勉強法は人それぞれなので、 もちろん塾を活用してみても良いと思います。 体力的、 精神的に自分が続けられるような勉強法を見つける事が大切です。
 そして次に睡眠は十分に取り体を大事にして下さい。 夜遅くまで勉強して次の日の学習に支障が出てしまうと勉強の効率も悪くなるし、 体を壊してしまうと意味がありません。 体調管理は万全にして下さい。
 最後に、 どんなものでもいいから夢を持って下さい。 夢や目標があれば、 勉強のやる気が断然違います。 私も受験勉強は本当に苦しかったですが、 自分の夢のためだと思うと自然とやる気が出ました。
 最後まで諦めず努力し続ける事が合格につながります。 頑張って下さい。

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平成19年卒業生 男子生徒

 金蘭千里での生活を有意義に過ごすために必要だと感じたことをあげれば3つある。後輩のみんなにこれを伝えたいと思う。

 1つめは、あの金蘭千里のシンボルともいえる20分テスト。みんなの不平、不満は多いけれど、これを疎かにしない方がいい。 中1、中2の20分テストは特に大切だ。この時期に基礎を固め、毎日勉強する習慣を身につければ、 後々の学校生活がより楽になると思う。もちろん高校からの努力次第で成績は伸びるが、早い時期から勉強に慣れておくことは 大きなアドバンテージになると思う。先生方も徹底して20分テストを行ってくれる。 学校を休んでテストを受けられなかった生徒には別の日にテストを受けさせるといった徹底ぶり (僕は皆勤だったので関係なかったが・・・)。 また、テストの結果があまり芳しくなかった生徒には追試を行う先生もいらっしゃるので、否が応でも勉強・復習せざるをえない 環境にいることになる。 『継続は力なり』というように日々の努力が合格につながるといえると思う。

 2つめは、クラブ。僕はサッカー部に入部して良かったと思う。日々のそこそこ厳しい練習を仲間と励まし合いながらこなしていき、 人間としても成長できた。また運動することで適度にストレスを発散でき、ストレスで勉強に支障が出ることもなかった。 授業中眠くなることもあったが今ではそれもいい思い出となっている。今思えば、高2の時がクラブと勉強の両立で一番しんどかった。 しかし、それを経験していたから高3の勉強中心の生活に移ってからも、体力面で心配することはなかったと思う。 1つ心残りなのが大会で結果を残せなかったこと。サッカー部後輩にはがんばってもらいたい。

 3つめはメリハリをつけること。ダラダラと勉強していても疲れるだけ。たまには友達と遊べばいい。大事なのは遊んだ後だ。 「遊んだ後は勉強」というようにけじめをつけることが大切だと思う。また、高2までの生活と高3の生活は大きく違ので、 うまく対応してほしい。僕の場合、高3になったらすぐに高2までの生活に別れを告げ、パッと新しい生活に切り替えられたので、 他の人よりも早く勉強に集中できたのではないかと思う。

 この3つは、あくまで僕が感じたことである。みんなにはみんなの生活がある。金蘭千里に来たからには、 それぞれが無駄な生活を送らず充実した毎日をおくって欲しい。健闘を祈ります!

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平成19年卒業生 女子生徒

H19年卒業生 女子 大阪大学 医学部 進学

 私は今春、幸運にも希望する大学に入学できることになりました。さっそくですが、私が金蘭千里で過ごした6年間を振り返って、これから金蘭千里で過ごしていくみなさんに伝えたいことを述べてみます。

 まず、金蘭千里に入学することを検討されている方々へ。金蘭千里の大きな特徴として、高校受験の心配なく、6年間大学進学に照準を合わせて過ごせるということがあります。私にとって、これは大変 ありがたいことでした。中学の1、2年で基礎固めをしっかりやれば、中学の3年、高校の1年では、少し余裕が出てくるので、趣味に打ち込んだり、クラブ活動に精を出したりと、充実した生活を送ることができる と思います。また、高校2、3年にもなると、周りの友人たちが本格的に受験勉強を始めるので、自然な流れで受験生になれます。人それぞれの金蘭千里ライフがあると思いますが、私はざっとこんな感じでした。 学校生活について補足しますと…1学年の構成人数が少ないので、卒業する頃にはほとんどの人の名前と顔が覚えられます。無関心でなければ…。少なくとも私の学年は概して、仲が良くて、良い雰囲気でした。 また、トイレ(もちろん校舎全体も)の美しさも、誇ってよいと思います。

 次に、金蘭千里のバレーボール部に入部しようかとちょっとでも考えているすべての方へ。私は中学、高校とバレーボール部で活動していました。勉強に支障をきたさないように配慮された練習スケジュール になっているので、計画的に勉強に取り組めば、けしてマイナスになることはないと思います。むしろ、私の場合、この経験こそが、私自身を大きく成長させたと感じています。汗や涙を分かち合った友は私の 一生の宝です。また、一人でトレーニングするのと違い、かなりのコミュニケーション能力を要します。私は、喋るのが下手で、大きな声を出すのも苦手でした。入部したての頃はしんどかったですよ。 また、先輩や後輩との意思疎通も、始めは手探りでした。そこまで十数年生きてきて手に入れられなかったスキルを急に身につけようというのですから大変で当たり前ですが。ただ、これは今後生きていく上で 必ず必要なものであり、今ではその環境をとてもありがたく思っています。私が得たもう一つのものは、広く多角的な視野です。少なくとも、そういう視点に立とうと思えるようになりました。円滑に物事を 進めるためには、全体を見渡す努力が大切なのではないかと気づかされました。ここまで読まれた方は、私の部活動への思い入れを分かってくださったかもしれません。実のところ私は、高校の2、3年になっても、 4月末の引退まで、バレーボールを最優先にしてやっていました。とはいえ、高2に上がるときには受験に対する漠然とした不安から、やめようかとも思いました。だからこそ、受験を前にして、 自分が失敗すれば後輩たちが不安に思って部活動を続けにくくなるのではないかと、内心冷や冷やしていました。けれども逆に、私の吉報を心待ち?にしてくれている後輩がいたので、その期待に応えようと、 いっそう頑張ることができました。今、私はバレーボール部の一員であって、本当に良かったと思っています。

 では、お勉強の話に戻ります。もし参考になればうれしいです。20分テストはほぼ毎朝ありますが、めげずに勉強してください。毎日の積み重ねは大事です。テスト範囲が授業範囲のすべてを網羅している ことが多いと思うので、半強制的に復習できる絶好の機会です。この機会を逃すと、更なる努力を要するので、後で頑張りたくない人ほど、このペースに乗っかって勉強するのがよいと思います。私はめんどくさがりなので、 中学のうちは、宿題以外はこれだけしかしていなかったような気がします。こんなことを告白しても仕方ないですが…

 私の受験勉強を少しだけご紹介します。志望校は、高1の時に決め、いわゆる、一本で(他校を受験せず)受けました。ちょっと無謀かと思ったこともありますが、私の性格にはよく合ったプランでした。 総合大学なので、比較的クセの少ない問題の出題が予想されたため、標準的な問題演習を行い、傾向対策にはあまり多くの時間を割かずにすみました。なんといっても、センター試験は大事です。 少しでも気持ち(点数)に余裕があると、どうしても現役生の不安材料になりやすいと思われる二次試験に、精神面で大変有利です。ですから、高3の冬休みからは、いったん二次対策を休んで、ひたすらマーク式の演習をしました。 センター試験の範囲については、二次型の演習もしましたが。センターが終われば、後はグンと科目数が減り、ここからが現役生の伸びどころだとよく言われます。五分五分あるいはそれ以上で戦えると確信するまで頑張ってください。 この1ヶ月は、卒業式もあったりしてバタバタしますが、意外と長いです。以上が概略ですが、私の場合、英語が早い時期から安定していたので、その分余裕がありました。伸ばせる教科は、早めに伸ばしておきましょう、というのが、 高2くらいまでの方へのアドバイスです。高3生は、1月2月を見据えて計画的に取り組むのが大事だと思います。

 また、これは金蘭千里オリジナルではないですが、私が思うには、各教科に、信頼できる先生を見つけておくことが、受験というハードルを前にしたとき、落ち着いて構えられる第一歩だと思います。そんな先生と出会えたら、 その機会を逃さずに食らいついて得意科目にしてください。私は一生懸命教えてくださる先生に出会えました。金蘭千里でそんな先生との出会いがたくさんあることを祈っています。ちなみに、予備校も、そんな基準で選べば、高い学習効果が得られるかもしれません。

 改めて振り返ってみると、私は恵まれた中学、高校生活を送れました。在校生、未来の新入生のみなさん、それぞれの目標に向かって頑張ってください。精一杯やれば、きっと、結果は納得のいくものになると思います。私も、まだまだ始まったばかりの、次の6年間を頑張ります。

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平成18年卒業生 女子生徒

H18年卒業生 女子 東京大学 文科T類 進学 慶應義塾大学 商学部 合格

 私が、東京大学文科T類に合格することができたのは、金蘭千里での学校生活をきちんと送ったからだと思います。

 まず授業ですが、だいたいまじめに受けました。勿論、受験直前などは、気がついたら寝てしまっていたなどということもありましたが、内職をするなどということは良心の呵責から不可能でした。また、体育の授業などもまじめに受けました。このことによって受験に耐えられる体力が身についたと思います。また、授業日数が多かったことによって、受験勉強による少々の時間の拘束を苦に思わずに過ごすことができたのではないかと思います。

 金蘭千里の特徴でもある20分テストにもきちんと取り組みました。自宅が遠かったこともあり、夜は11時には寝て、朝6時には起き、登校時の電車の中でゆっくり勉強する習慣がつきました。その結果、勉強タイプが自然に朝方となりました。私の場合、20分テストがなかったら毎日勉強する癖はつかなかったかもしれません。

 また、テスト結果については(これは3教科テストなどについても言えることですが)ひとつひとつのテストの結果で一喜一憂せずに取り組むように心がけました。

 この学校は少人数なので、先生方も細やかに指導していただき感謝しています。特に、現代文の記述問題の添削をしていただいたことで、ずいぶんと力がついたように思います。また、6年間友人のメンバーが同じなので、勉強面でも他の面でも協力関係を築くことができました。

 学校行事なども楽しむようにしてきました。特に、キャンプは勉強のことを忘れられるよい機会になりました。

 以上述べてきたように、私は金蘭千里の教育システムのおかげで、大手予備校などに通わずに合格を勝ち得ることができました。同じ授業料なら寝ているより、聞いている方が、保護者が負担してくれたお金を有効活用していることになると思います。私はこの6年間、授業料を他人よりも有効活用してきたつもりです。

 さて、進路の選択にあたって、私は自分の教科適性を考えました。私は数学が苦手だったので、苦手な数学のため理系で中位にとどまるよりは、文系の上位をめざす方が価値あると考えたのです(もちろん、実際大学に入学してみると、文系でも理数系の知識を求められる場合も少なくないので、理系科目の学習にも取り組んでおいてよかったなあと思うことも少なくありません)。

 そして、進路選択後はひたすら勉強し続けました。勉強というものは、いくらし過ぎてもし足りないものだと今でも思います。ただし、長時間勉強したからと言って自己満足に浸ってはいけないと思います。私は常に自分の勉強のプロセスや模試などの結果を見つめるよう心がけました。そして自分をおだててくれる人と、自分に現実を突きつけてくれる人を見つけ、アドバイスをもらうようにしました(この両者のバランスは重要だと思います)。

 受験そのものについてですが、私はセンター試験を甘く見すぎて失敗したので、センター試験にはきちんと取り組むべきだと思いました。私の場合、マーク模試との相性は抜群でしたが、過去問との相性は最悪でした。やはり、過去問にきちんと取り組むことが必要だと思います。また、2次試験の過去問題については、特に、社会・数学は模範解答をよく見て写し、徹底的にパターンを覚えました。その結果、受験直前の2月になっても、自分でも実力が上がっていくのが分かりました。

 また、私は、東京大学のなかでも文科T類、U類のどちらに出願するかについて、最後まで悩みましたが、思い切って文科T類に出願しました。そして合格最低点で合格しました。文科U類に出願してしまっていたら、合格してもきっと後悔していたと思うので、受験には時には思い切りも必要だと改めて感じています。

 最後に後輩の方に言っておきたいことがあります。

 金蘭千里は特色のある学校ですが、「校則が厳しい」などと言っている間は大学に合格する可能性は低いのではないかと思います。なぜなら忍耐力がなければ、受験は乗り切れないからです。そのためにはまず(最初は演技でもいいから)学校の方針に従って穏やかに学校生活を送るべきだと思います。意味のない反抗は無駄なエネルギーを使うと思うからです。まじめに学校生活を送っていれば先生の対応も違うし、おのずと成績も向上してくるのではないでしょうか。

 金蘭千里の数々の特色は、大学に進学してから、金蘭千里を知らない友人に対する格好の持ちネタになるのも事実です。後で、色々話せるくらい、学校生活に取り組んでみるのもよいかと、私は思います。

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平成18年卒業生 女子生徒

H18年卒業生 女子 島根大学 医学部 進学  兵庫医科大学 医学部 合格

 みなさんこんにちは。私は、今年の一月まで皆さんと同じように制服を着てベレー帽をかぶり、金蘭千里に通っていましたが、この春はれて島根大学の医学部に合格することができました。私が「合格」という二文字を手にするまでの体験が、少しでも皆さんの今後の学習の参考になればと思いこの合格体験記を書かせていただきます。

 私が医師という職業を志したのは小学生のときでした。しかし、中学校入学当初は、具体的にどれ位勉強すればよいか、全く分かっていなかったように思います。中学一、二  年生の時は、大学受験はまだまだ先という意識が強く、家でする勉強といえば20分テストの勉強と、宿題だけでした。ただ、小学校時代、算数が大の苦手でかなり苦しんだので中高では絶対に数学を得意科目にする、という目標を持っていたため数学は特に真剣にやっていました。中学三年生になって初めての面談で、当時担任だった先生から、医学部に行きたいのなら、私立であっても学年の20番以内にいなければ難しいと言われ、当時50番以内にもいなかった私はかなりの衝撃を受け、これがきっかけでようやく大学受験というものを明確に意識し始めたように思います。

 この時以来、私の勉強量は格段に多くなりました。毎日の20分テストの勉強はもちろんですが、それに加えて英語・数学の予習を徹底させました。土曜日、日曜日は主に数学の勉強に当て、次の週に授業で扱う問題の予習をしました。分からない問題でも絶対に答えを見ず、解答を思いつくまで何時間でも考え続けることもしばしばでした。このことによって考える習慣が身に付き、後の学習に大きな影響を与えたと思います。本格的な受験勉強が始まってからでは時間が無く、なかなか一つの問題にじっくり取り組むことが出来ないので時間がある時期に考える習慣を身に付けておくことが重要だと思います。

 高校に入っても基本的な勉強スタイルはほとんど変えず、夏休みや冬休みには宿題をこなすだけでなく、休み前までの学習の総復習をするようにしました。高校二年生になると、クラスが理系と文系に別れ、自分の希望する進路に沿った勉強が始まります。特に高二の夏は大学受験に向けて、最も重要な時期であると思います。英語は構文、単語、熟語の復習と長文読解に力を入れました。長文を読む際にはなるべく辞書を使わずに読むようにしました。このことによって、分からない単語でも文脈から意味を予想する力がつきました。又、数学は白紙に解答を丁寧に書くようにし、一点でも多く点数の取れる解答を作ることを意識しました。どうしてもできなかった問題にはチェックをしておき、後日自力でできるまで何度も解くようにしました。平日は20分テストの勉強と予習に力をいれ、長い休みの時はほぼ毎日、一日中勉強をしていたように思います。

 このようにして、高三の夏前までは数学と英語に比重をかけていましたが徐々に理科と社会を中心とした勉強に変えていきました。高三の夏は主に理科(化学と生物)の総復習をし、とにかく問題集を解きました。一冊の問題集を一通り解き終わったら、分からなかった問題だけをピックアップして、もう一度解きなおすようにしました。またこの時期に志望校の赤本を見て、大まかに傾向を掴んでおくと夏以降の勉強がしやすくなると思います。夏休みは綿密に計画を立て、毎日最低でも14時間は集中して勉強するようにしました。11月頃になると、二次型の勉強からセンター試験の勉強に切り替えていきました。センター試験の過去問や予想問題をとにかく多く解き、間違えた所はもう一度参考書等で確認するという作業を繰り返していきました。私は自分のペースを崩したくなかったため、(夏休みもですが)塾の講習等には全く行きませんでした。

 センター試験終了後は、二次型の勉強に戻し、赤本をひたすら解いて実際の入試の感覚をつかむようにしました。おかげで本番でもあまり緊張せず、普段どおりに受験することができたように思います。前期試験終了後は「人事を尽くして天命を待つ」という姿勢で合格発表までの期間を過ごしていました。インターネット上で合格発表をみて自分の受験番号を見つけた時には、嬉しくて涙が出ました。今でもその時のことを鮮明に覚えていますし、忘れることはないと思います。

 最後に皆さんに、学校生活においてのアドバイスをしたいと思います。まず、金蘭千里の特徴のひとつである20分テストを、各教科の復習におおいに活用してください。毎回の20分テストの勉強を真剣にやればかなりの力がつくと思います。次に、毎日休むことなく学校に来て、授業中は、時間内に吸収できることはすべて吸収するという姿勢で臨み、休み時間はおおいに友だちといろいろな話をして欲しいと思います。

 さて、ここまで皆さんの先輩として合格体験記を書いてきた私も、大学では新入生です。また六年後には、医師国家試験を目指して再び受験生となります。大学受験の合格を決してゴールだと思うことなく、金蘭千里で学んだ様々なことを活かしてこれからの大学生活を送っていきたいと思います。これまで私を支えてくれた家族、友人、そして学習面において様々なアドバイスをしてくださった金蘭千里の先生方にこの場をお借りして、心からお礼を申し上げたいと思います。六年間本当にありがとうございました。在校生の皆さん、皆さんがそれぞれの目標を持ち、その目標に向かって努力し、合格という栄冠を手にすることを心から願っています。

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平成18年卒業生 男子生徒

関西大学 文学部 進学 関西大学 法学部  近畿大学 経営学部 合格

 今年、僕は関西大学の文学部・法学部に合格することができました。この合格は金蘭千里の先生の素晴らしいご指導と自分で目標を設定し努力したことから勝ち得たものだと思っています。

 僕が金蘭千里中学校に入学したのは、2000年の春でした。正直な所、中学一年生から二年生の中頃までは、学校の校風になじむことが出来ずに、いつも地元の中学に転校したいなあと思っていました。家庭でも両親にそんな事ばかり言っていたので、今思うとすごく迷惑をかけてしまったなあと思います。当時、僕や僕の友人達の評判は良くなくて、色々と多くの先生方に迷惑がかかったことでしょう。生活指導も厳しくて、それが、僕が一番この学校になじめずにいた理由かもしれません。

 しかし、時が経つにつれてそのような思いは消え去り、学校生活を楽しめるようになりました。そして、高校2年生の3学期頃に、周りの皆は本格的に受験に向かう姿勢になり始めていました。その頃まで、僕は受験に向かって何か準備をしたりすることがなかったし、勉強も全然しないままでいました。

 本当のところ、始めは僕も周りに流されるかのように自分の行きたい学校をなんとなく決め、なんのあてもなく勉強し始めたのかもしれません。そもそも、今まで何もしていなかった僕が大学に進学するなんて不可能なのではないかとさえ思っていました。しかし、担任の先生や周りの先生の言うことを真剣に受け止め、今の自分の最も有効な受験への対策を先生方にアドバイスしていただいたおかげで、順調に受験勉強は軌道に乗り始め、今まで外部模試でも全国最低の点数しか取っていなかった僕でも、5月頃にはそれなりに点数を取ることが出来るようになりました。

 夏休みになってからは、担任の先生のアドバイスにのっとって、自分の志望校である関西大学部の文系全学部の赤本をひらたすら解きました。今思うと、夏休みに赤本を解いたことで、英語は試験本番前にはある程度得意科目といえるレベルにまで上げることができたんだなあと思います。

 それと、もう一つの合格の大きな要因は、学校の授業に真面目に取り組むようにしたことだと思います。やはり、高2の3学期までは何もしていなかった僕は、一分一秒も無駄にせず、授業から吸収するのが当然だと思いました。また、この学校の先生方の授業はとても分かりやすく、国公立大学への進学を目指す授業ですからやはりハイレベルで、それを受講しているということは、大きな自信になりました。

 そして、本番でも多少の緊張はありましたが、今までやってきたこと、そして学校の先生の言葉をはげみにして臨んだ結果、合格することができました。

 最後になりましたが、学校の先生方には感謝してもしきれないほどに感謝しています。そして拙い文章ですが、この文章が、これを読んで下さった方の励みに少しでもなれば幸いです。

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平成18年卒業生 女子生徒

お茶の水女子大学 文教育学部(推薦) 進学  慶應義塾大学 文学部 合格 

 私には、金蘭千里の六年間の生活を振り返って大変良かったと思う点と、反省しなければならない点がそれぞれ二つあります。

 まず、良かった点の一つ目は、沢山本を読んだ事です。もともと読書は好きだったので、六年間、特に受験に取り掛かる前の中二から高二にかけて読めるだけの本を読みました。この体験は直接的にではないかもしれませんが受験にも役立ちましたし、それ以上にさまざまな知識を増やし自分の内面を豊かにする点等で、受験を越えた、自分の人生においても有意義であったと思います。二つ目は、何だかんだ言いつつ金蘭千里を満喫した事です。私はキャンプファイヤー委員や合唱祭運営委員その他様々な委員として活動しました。学校の立場と生徒の立場の間で葛藤したり、上手くいかなくて悩んだりしましたがその中で出来るだけ楽しいものが作れるよう努力しました。その様に何か決められた枠組みの中で創造的な事をする事は将来社会においても求められる事かもしれません。また、楽しむ努力をする事で、楽しい事はより楽しく、一見楽しくなく見えるものでも楽しくなるという事を知りました。この学校は確かに行事があまり多くなく、時には狭苦しさを感じる事もあるとは思いますが、それに不満を漏らす前に、数少ない行事に積極的に参加する事により、大変楽しい学校生活になると思います。現に私は楽しい六年間を過ごせましたし、結果的にその事が推薦入試での国公立大学合格にもつながったように思われます。

 反対に、反省すべき点の一つ目は、中三から高二にかけてあまり身を入れて勉強しなかった事です。これは中高一貫生の陥りがちなところであると思いますが、高校受験がない分、相当な勉強への意思がないと気が緩みがちになってしまいます。現に私がそうで、気を引き締めるのが高三に入ってからとかなり遅く、勉強不足を大変悔やみました。二つ目は自分と相性の悪い塾に通っていた事です。高一から高二にかけて通っていた某予備校では私は何となく授業を受け勉強をした気になっていただけでした。故に実力はあまりつかず、ただ疲れに行っているだけという感じになっていました。だから高二の途中でその予備校をやめ、自宅学習に切り替え、そちらの方がずっと身についたように思います。それとは反対に、中三から通っていた英語塾とは相性が良く、高三まで通いましたしそれにより学力も上昇しました。学校の勉強だけでは物足りなく感じたり、先生との相性があまり芳しくなかったりという事はもちろんあると思います。そのために塾に通い、力をつける事は良いと思いますが、塾は有効に活用する、という態度であくまでのぞむべきだと思います。また、基本的には二十分テストをはじめとして毎日の学校の勉強をしっかりこなす事が大切であると思います。

 私はたまたま推薦入試で国公立大学に合格する事が出来ましたが、それを目標にしてしまうと、勉強も怠りがちになってしまいますし、もしも受からなかった場合に一般入試への対処が大変なものになってしまいます。ですからあくまで推薦入試は保険のようなものと考え、一般入試への勉強をきちんとしておくべきだと思います。また、大学に入ってからの学力を考えると、推薦入試が受かった時点で勉強をやめてしまう事は得策ではないと思い、慶応を受ける事にしました。受験は長丁場ですが、計画的に、一喜一憂せず、気を緩めずという事が大切だと思います。皆さんも頑張ってください。

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平成17年卒業生 『勉強のありかた』 について

大阪大学 工学部 進学 同志社大学 工学部 合格

 これから大学受験を迎える在校生のみなさんに私が贈りたい言葉はたくさんありますが、主にふたつのことを挙げたいと思います。ひとつは実際の勉強におけるスタイル。もうひとつはメンタル的な問題です。

 まず前者ですが、金蘭千里の生徒として最も大切にしてもらいたいものがあります。それは、20分テストです。真面目に取り組んでいる科目もあれば、赤点をとらなければいいという低空姿勢の科目もあると思います。私自身中学校のとき、それでもいいと思っていた時期がありました。しかし、ここで今一度20分テストの意義を考え直してください。もはや本校の伝統になりつつあるこのテストは、「普段の授業がどれだけ身についているか確認するための復習テスト」であるはずです。これがあるおかげで、自発的に復習という作業を行えるのです。私がこれだけ復習の大切さを訴えるのには訳があります。これは非常に基本的なことなのですが、「復習をどれだけ行えるか」が入試の合否を分けるラインであると言っても過言ではありません。更に、復習とは「どこまでが正解でどこを間違っているかという、自分の力を認識するためのもの」です。これなくしては、先へは進めないのです。「分からないところをほったらかしにしておいたらだめだ」などということは、耳にたこができるほど聞いたことがあるでしょう。しかし、その言葉の意味は痛みを実感するまで把握できないものです。痛みを味わう前に、是非復習を毎日毎日実践してください。そして、それを促すための20分テストを最大限利用しましょう。こんなことを繰り返していれば、確実に実力がつきます。

 具体的な復習の方法をここでひとつ。テストで間違えた問題は、必ずやり直しをするようにしてください。問題をノートに写すなり、貼るなりしてください。時間をかけて行ったことというのは人間の脳に焼きつきます。また、普段問題を解いていて間違えたときに、何故間違えたかを考えると思います。その過程をノートに書き記すことも大切です。たとえば、公式が抜け落ちていたのならそれを、計算間違いでも具体的にどう間違えたのかを、違う色でノートに書き込むのです。私はこれを高3の初めあたりから行いました。これを寝る前にパラパラとめくるだけでも、同じ間違いを繰り返すは格段に下がります。模試についても、「模試のやり直し専用のノート」を作り、問題をコピーするなりして貼り付けて、失敗した問題を解決するように勧めます。

 また、授業の内容を円滑に頭に入れるための予習は必須です。最低でも、与えられた問題を解いてくることや、文章を読んできてから授業に臨みましょう。授業についていけないのでは、学校に来ている意味がありません。

 以上は、どこでも聞くような単なるお説教にしか思えないかも知れません。しかし、予習復習の重要性を認識する・しないで本当に将来が変わってしまうのです。みなさんが真摯にこういった地道なことを日々行ってくれることを切に願います。

 次は、具体的な科目ごとの勉強の方法です。ここから先は受験に直結する高2、高3の方々にお話したいと思います。まず英語ですが、高2のみなさんは文法を確実にするよう志してください。つまり、 SVOC の把握と修飾関係、および基礎的なイディオムを覚えることで英語の勉強は事足ります。単語に関しては、習ったものを覚えていくだけで十分です。単語の勉強は、学校の指定する単語帳を高2の秋・冬ごろから本格的に始めれば余裕で間に合います。個人的には Z 会が出版する「速読英単語」がお勧めですが、年によって当たり外れがあるのも事実ですから皆さんが選んだものをひとつ完璧にすればよいと思います。高3のみなさんは、文法・イディオムの補強と単語を覚えることだけです。単語をどれだけ覚えているか、あるいは類推力で勝負が決まる大学も多くあります。一つでも多くのイディオムと単語を覚えてください。英作文について、受験英語で最も大切なことは「自分の知っている言葉でしっかり書く」ということです。英語の採点方式として、減点式の大学が多数です。そこへ、変な文法ミスやよく知らない単語をうろ覚えで書いたりすると、他の部分がよくできていてもほとんど点がないという事態に陥ります。ですから、単語や文法のレベルとしては高1までで習ったものあたりを確実に書ければ問題はありません。少なくとも、合格点には達します。

 数学において、普段しなければならないことは問題をちゃんと解いてくることです。言うまでもありませんが、解けない問題は飛ばすしかありません(「解けない問題」の基準は、10分あるいは15分考えても手が出せないことを言います)。しかし、いつまでも「やってません」と言っていてはダメです。ひたすらに与えられたものを解くことです。また、「数学でやるべきこと・覚えるべきこと」をほぼ完全に網羅したテキストが存在します。それは「チャート式」です。たいていの問題の要点は、これに載っています。分からなかった問題の単元のページをめくっていけば、急所が見つかることがしょっちゅうあるのです。つまり、ここに書いてあることを把握すれば受験数学の知識は十分に得られます。私は、「チャート式がテスト範囲」だと思って受験に臨みました。しかし相性というものもありますから、単語帳と同じく自分が手にしたテキストを完全に履修すればよいと思います。ただし、二兎を追う者にならないように注意してください。

 理系の私があまり触れたくない国語ですが、とにかく物事を論理的に考えていけば解答にたどりつくと思います。自分の論法に自信があっても間違えることはありますから、その際はちゃんと整理して先生に何故こう考えて間違っているのかというのを言語化して質問することも大事です。その際にまた、国語力が養われるのですから。古典に関しては、文法書を何度も読んでマスターすることが大事です。そして、古文単語は早いうちから覚えていくといいです。覚えているのと覚えていないのとでは、文章を一読したときの理解度が全然違います。私が単語を覚え始めたのが12月、つまりセンター直前期であり、そのときに「こんなに読めるようになるんだ」と思って後悔した覚えがあります…。

 理科は、理系にとって非常に大事な科目です。最低でも、不得意科目にしてはいけません。なぜなら、理科というのはある一線を越えたらその世界の本質が見える科目です。つまり、得点源になりうるのです。私は物理・化学の選択でしたが、特に物理はその傾向が強いと思われます。公式をしっかり理解し、それを適切な場所で運用するだけで点数がとれるのです。先生方は各々の担当科目について「頑張ればその分だけ点数があがる」と仰いますが、受験生の立場から見て、私は理科にこそその言葉を与えたいと思います(その点、生物は記述論述の要素が入ってくる分不確定要素が高まるという理由でわたしは生物を諦めたのですが…)。理科の勉強で難しいことは特にありません。問題を解き、ミスの理由を考えるという前述のことをただ繰り返すだけです。また、「一線を越える」ためには定義理解が重要です。恐らく皆さんはいずれ物理・化学の「重要問題集」なるテキストを手に入れると思います。この問題集がマスターできればどこの大学でも通用するし、逆にこのレベルがおろそかだと受験自体が危ういです。以下にもありますが、何度も解くことが大切です。三周もすれば、自分の力に確固たる自信が持てるでしょう。

 社会については、自分の適性を考えて選択するしかないと思います。私は世界史を選択しましたが、それは「世界史に昔から興味があったから」という理由です。どうしても適したものが見つからない場合、失礼な言い方になるかも知れませんが倫理を選択するのが手っ取り早いかも知れません。何故なら、圧倒的に倫理の教科書は他に比べて薄いからです。社会というのは覚えたら覚えた分だけ点数が上がる暗記科目の典型ですが、客観的に見てその比例定数が大きいのが倫理です。巷では一ヶ月でできると言われている現代社会という選択肢もありますが、あまり信用しない方がよいと思います。社会科に属している以上たくさん暗記しなければならないことに変わりはないのですから、いずれにせよ本腰を入れて勉強しなければなりません。選ぶとしたら、高2が終わった時点でどれも興味なく、点数もとれないという状況に陥った場合に手をつけてみるべきです。「いざとなったら使える逃げの一手」などと考えられる教科など存在しませんから。

 最後に、受験に向かう上で大切である精神的なお話をしたいと思います。まず、模試の使い方です。大学ごとに合格可能判定が返ってくると思いますが、良かった場合は自分に自信を持ってください。悪かった場合は、その判定を無視してください。判定自体に悩むよりも、実際に解けなかった問題に対処する方が早いです。どちらの場合にせよ、先程も申し上げたように「間違えたところを二度と間違えないようにすること」が大切なのですから。次に、「頑張っているけど全然分からない科目」というものがあると思います。そういう時は、「今は分からなくてもいつか解けるようになる」という展望を持って勉強をしてください。大学入試に関わる教科は全て、慣れで解決することができます。英語の上手な訳し方にしても、数学の解法にしても、慣れれば自然に身につくものです。何度も何度も解いているうちに理解をしてしまうのです。ですから、できないことに悩むもよりも、とりあえず飛ばして先へ進んで、時間をおいてから見直してみてください。勉強時間についての話ですが、人間の集中力というのは60分〜90分くらいしか持ちません。長時間勉強する際には、必ず決まった間隔で小休止してください。具体的に言うと、私の場合1時間ごとに音楽を聴きました。1時間数学を解き続けたあとに自分の好きな曲をまるまる1曲聴くと、かなりリフレッシュされます。椅子にずっと座っていると疲れますから、伸びをすることもあるでしょう。しかし、伸びをするよりいっそのことラジオ体操全部やってみるというのはどうでしょうか。血行よくなって、これまた気分が爽快になります。他には、少し食べ物をつまんだりするというのも有効です。一度お試しください。また、(あまり大きな声では言えませんが)授業中眠くなったりボーっとしたりすることがあると思います。そういうときのための対処法を二つ挙げておきます。@授業に集中すること…どこでも聞く話なのですが、以下に具体的に説明することでしっかりとした意識を持つことができると思います。先生の話を、1から10まで理解しようと思って聞いていると、自然と頭がフル稼働されて眠気が晴れます。集中する、というのはそういう意味です。「こんなことは聞かなくても分かってる」と思うのは自惚れの証拠です(実際、私も中学生のときそんな意識を持ったことがありました)。そういう人は、「授業のどこに自分がちゃんと把握していない話が出てくるか分からないから、ちゃんと聞くようにしよう」と心がけてみてはいかがでしょうか。A「勉強しよう」と思うこと…文字通りです。人間というのは、「一度思い込んだらその状態で心が安定する生物」です。「眠くない!」とか「頑張ろう!」とか一旦思ってさえしまえば、それで結構集中力が回復します。そして、センターテストの点数が悪かった場合について述べます。昔から、金蘭千里は「二次で稼ぐ人間」が多い学校です。皆さんなら、もしセンターで悪くても次でいくらでも挽回できるでしょう(もちろんセンターテストの比率が高いところも多々ありますが、そこを志望される方は前もって人よりセンター重視の勉強をしておくことが必須と言えるでしょう。当たり前のことですが、現実にはそれを行わない人がいます。)。

「先輩の声」として私がここに書いていることは、「私はこうやって勉強した」ということです。「頑張ってください」と単なる激励の言葉を贈るよりも、具体的な勉強の仕方や心の有り様を説明したほうがみなさんのお役に立てると思ったからです。どんなに頑張って勉強しているつもりでも、空回りをして全然身にはついていないという方は多くおられます。闇雲に勉強をするのではなく、効率よく行うにはどうしたらよいのか、皆さんがご自身で考えなくてはなりません。その際に、私の言葉を片時でも参考にされることがありましたら幸いであると思います。また、ここで述べていることは勿論私自身が受験の中で我流として培ったものもありますが、諸先生方のお言葉をそのまま拝借しているところが多くあります。最後になりましたが、そういったことをご指導くださった先生方に、この場を借りて感謝の意を申し上げたいと思います。6年間ありがとうございました。

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