金蘭千里中学校・高等学校

中高一貫・男女共学

大阪府吹田市藤白台5丁目25番2号

TEL:(06)6872-0263

ひとびと

卒業生

卒業生インタビュー

奈良教育大学教育学部

吉田光希さん

高1までは勉強をせず成績も低迷しながら、一念発起、勉強に取り組み、現役合格。話術に長け、誰とでも分け隔てなく接する愛すべきキャラクター。文化祭では重要な役割を担うなど、学校行事にも前向きに取り組む真面目さも持ち合わせる。
(高校…ワークアウト部→大学…ラグビー部)

中1から勉強せず。
成績は低迷。

小学校の頃はめちゃくちゃ勉強してました。第一志望に落ちて金蘭千里に入学したという驕りもあって、「勉強しなくても、できるだろう」と、中1最初の復習テストはまったく勉強せず受けて、ひどい成績でした。それでも「課題をやらないから、できないだけ」とタカをくくっていて、宿題しない、課題出さない、授業は聞かない、テスト勉強もしない…と、もちろん中2、中3も成績は低迷。高1で、成績下位の生徒が集まったクラスになりました。

高1のクラスは、
とにかく楽しんだ。

中学の頃から成績が悪くて補習に来る子は同じメンバーで、自然と仲良くなっていきます。高1で全員が同じクラスになり「さすがにヤバいぞ」と言い合ったのは初日だけ。次の日からはもう“パーティ”です。授業中もしゃべる、遊ぶ、寝る…。担任の先生も毎日昼休みまで教室にやってきてお説教です。とにかく、めちゃくちゃでした。今思うと、かなり反省ですが、でもものすごく楽しい1年でした。

高2で初めて、
他との差に気づく!

高2で文系理系のクラスに分かれて、やっと「他クラスだった子と、ものすごい差がついていた」ことに気づきました。20分テストも、高1の時は勉強しなくてもクラスで10位くらいだったのに、高2のクラスでは勉強しても最下位争いです。受験も近づいてきていて、勉強しないといけない気持ちになりました。社会と理科なら今からでもどうにかなると思って勉強すると、社会も理科も成績が安定してきました。同時に、担任のアドバイスから、英語は中学文法からやり直し。数学はもともと好きな教科だったので、授業を聞き、問題集に取り組んで成績を上げていった感じです。

この先生との出会いがなければ今はなかった。

高2で出会った日本史の中村聡太先生(現教頭)は、授業もおもしろく、成績が悪かった僕にも「今からやればできる!」と励ましてくれました。そう言われるとうれしくなって、20分テストの勉強も社会はしっかりやるように。すると、社会はクラスでトップレベルになったんです。もともと、しゃべる仕事に就きたいと考えていたんですが、この頃に「教師になりたい」と明確に思いました。おもしろい授業をして、生徒の成績も上げてくれる…カッコいいじゃないですか。

脚本に調整役
…充実した文化祭。

高3の文化祭ではクラスでミュージカルを上演。ある日、終礼に遅刻して行ったら、みんなの推薦で僕が脚本担当に。いろんな子とよくしゃべっていたから、という理由みたいです。早い時期から脚本作りに取りかかり、文化祭練習時期にはすでに完成させていました。担任の先生の「字幕を使ってわかりやすく」というアドバイスもありがたかったです。練習時期には、熱心な子と協力的じゃない子がいて、小さな衝突はあったんですが、「まぁまぁ」と調整役も引き受けながら、みんなでクラスの雰囲気を作っていった感じです。我ながら、けっこう仕事したと思いますよ。上演した作品も高評価で、一番充実して楽しい文化祭でした。

背水の陣! 
2次試験に向けて猛勉強!

センター試験の点数は重要です。とにかくセンター試験に備えるために、高3の秋を越えるとどんどん勉強時間は増え、通学の電車の中も、夜布団に入ってからもずっと勉強しました。センター試験を終え、2次試験の小論文対策では、1カ月くらい毎日小論文を書いて先生に見てもらっていました。卒業式の後も登校自習して勉強です。私立は全滅でしたので、さらに本気度は増していました。国公立に1校だけ合格したのは奇跡のようにうれしかったです。ちなみに2次試験で大学側の出題ミスを発見して、ニュースになりました。追加合格した生徒とは今友達です。

先生達の言葉で
がんばれた!

受験前まで、成績も良くないし、自由に謳歌していた僕ですが、印象的だった先生達の言葉があります。一つは中村聡太先生の「得意科目が1つあれば、それが他を引っ張ってくれる。1科目でもがんばれ」という言葉で、僕は社会と理科に集中して取り組む決意ができました。別の先生の「ずっとニコニコおれ」という言葉は、僕のキャラクターを肯定してくれて、明るい気持ちになれました。担任の先生の「やる時はやれ」という言葉は、遊ぶ時と勉強する時のメリハリをつけるという意味で、今も心に刻んでいます。将来は、僕を励ましてくれた先生たちのように、楽しい授業を展開して、僕のような生徒にも「何か1つがんばれ」と言える教師になって、金蘭千里に戻ってきたいです。