金蘭千里中学校・高等学校

中高一貫・男女共学

大阪府吹田市藤白台5丁目25番2号

TEL:(06)6872-0263

がっこう

挨拶

学校法人金蘭千里学園
理事長・学園長
辻本 賢

その生徒の「人生の一翼を担う」という“覚悟”

いつも見てくれる教師がいる――「頼っていい相手がいるんだ」という安心感で相手を包み、生徒の「第二のホーム」になりたい。これが当校のありかたです。

私の部屋に話をしに来る生徒がときどきいます。私はきちんと向かい合って、生徒とおしゃべりを始めます。その間、電話が鳴っても、ノックがあっても、私は席を外しません。

生徒が自らの意思で、扉を押す―とても勇気のいることです。

当然、私も一生懸命、話に耳を傾けます。その時、私にとって一番大切なのは、目の前の生徒なのです。

教える立場にあるからといって、私が偉いわけではありません。「誠意」と「思いやり」を持って生徒に接し、人との向き合い方を私易経に由来する「金蘭」の校名は、仲間との切磋琢磨が成長に欠かせないことを謳っています。

教育の本質は「環境」です。多様な可能性を有する若者たちが、どのような人物に囲まれて生活するか。これは教育の成否をもっとも大きく左右する要素と言えます。とりわけ机を並べて同じ時間を分かち合う仲間の存在は、生徒たちの日々の生活に特に大きく影響するものと言えるでしょう。

20分テストで「勉強するのが当然」という文化が築かれている本校では、一生懸命勉強して冷やかされることはまずありません。ストレートな向上心を素直に讃えあえる環境を仲間同士で作り上げる。この揺るがぬ伝統は、金蘭千里のもっとも誇るべき点の一つです。

「聴いてよく分かる授業」だけならば、インターネット上のコンテンツとして無数に享受することが可能な世界となりました。それでも自身が示すことが大切な教育です。

一人ひとりと顔を合わせ、真っすぐ向き合って、一生涯の宝となる人間性の成長を目指します。 本校の教師には、「生徒を変える力」があります。

しかし、それには「良くも悪くも」という但し書きがつくことを、私たちは忘れてはなりません。勉強が苦手な生徒に対して、ただ「もっとやれ」と言ってもその克服は難しい、むしろ、生徒を追い込んでしまう危険もあるのです。

私は常々、「やりたいことを仕事にしなさい」と生徒に言います。そして「やりたいことを仕事にするためには、どうすればいいのか」を一緒に考えます。

その手段のひとつが、勉強であり、身体を鍛えることであり、そして、五感を研ぎ澄ませることなのだということを、生徒自身に感じてもらいたいと思っています。

私達は一人の生徒が「本当にやりたいこと」へたどり着けるように道筋を示し、全力でサポートしていきます。10年後、20年後、生徒が夢の実りを報告に来てくれることが、教師にとって何よりの喜びです。

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金蘭千里中学校・高等学校
学校長
大中 章

「変わらず守るべきもの」
「時代のニーズに合わせて変えていくもの」
があると感じています。

金蘭千里は、豊かな人間性と学力を鍛える「道場」としての伝統のもと、教師が生徒一人ひとりと向き合い、細かな指導を行いながら学力向上の実績を伸ばしてきました。1クラス30人という小規模な編成は、教師と生徒がより深い絆を結ぶことができ、本校で過ごす6年間だけでなく、大学卒業後の将来まで見据えた対応をすることができます。

生徒と向き合う「Face to Face」の教育を重視しているため、本校では伝統的に校長自ら授業も受け持ち、生徒のありのままの姿に接しています。毎朝校門の前に立って登校してくる生徒と挨拶を交わし、日々の生徒の様子をくみ取っておられた、辻本前校長にならい、私も引き続き校門前に立ち、生徒に近い存在でありたいと思います。

また本校の教育の要でもある毎朝の「20分テスト」は、こまめに理解度を把握できるだけでなく、毎日勉強する習慣も身につくため、着実に学力を伸ばす原動力になっています。日々のコツコツとした努力が確実に結果を生み出すことは、創立以来50年以上にわたる本校の実績が証明しており、これからも続いていく伝統です。

伝統ある金蘭千里に愛着を感じている卒業生でもある私は、本校の教員としての経験を経て、校長に就任した今「変わらず守るべきもの」と「時代のニーズに合わせて変えていくもの」があると感じています。創立50周年改革として、クラブ活動や学校行事を増やして活発化させたことで、生徒達の活躍の場は大いに広がりました。大きな改革でしたので生徒達の学校生活は大きく変わり、満足度も高まったと思います。しかし変えていくものはこれだけにとどまりません。授業のあり方やカリキュラムは時代に合わせてブラッシュアップが求められますし、50周年改革で変化した状況にともなう改変もソフト面・ハード面ともに必要です。また、これからは「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「柔軟性」といった「人間力」も求められる時代です。本校ではこの三つの要素を兼ね備えた「切りひらく覇気、引きうける意気」、さらに「理性と情熱、自信と謙虚さ」を持った人物を育てていくために、私を含む教師陣自らが自身の人間力にさらに磨きをかけ、成長していく必要も感じています。50周年改革で高評価はいただきましたが、現状に甘んじることなく邁進したいと思います。

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金蘭千里中学校・高等学校
教頭
川野 貴志

金蘭千里が、仲間とともに一生ものの
「学ぶ力」を身につける場となるよう、
尽くしてゆきたい……

易経に由来する「金蘭」の校名は、仲間との切磋琢磨が成長に欠かせないことを謳っています。

教育の本質は「環境」です。多様な可能性を有する若者たちが、どのような人物に囲まれて生活するか。これは教育の成否をもっとも大きく左右する要素と言えます。とりわけ机を並べて同じ時間を分かち合う仲間の存在は、生徒たちの日々の生活に特に大きく影響するものと言えるでしょう。

20分テストで「勉強するのが当然」という文化が築かれている本校では、一生懸命勉強して冷やかされることはまずありません。ストレートな向上心を素直に讃えあえる環境を仲間同士で作り上げる。この揺るがぬ伝統は、金蘭千里のもっとも誇るべき点の一つです。

「聴いてよく分かる授業」だけならば、インターネット上のコンテンツとして無数に享受することが可能な世界となりました。それでも毎日足を運んで、学校というリアルの場所に集う意義とは何なのか。その大きな問いに対する本質的な答えが、金蘭千里にはあります。

変化の激しい時代にあって、役立つと持て囃されたものがすぐ忘れ去られるようにもなっています。結果、私たちは新しいことを学び続けるように強く宿命づけられました。その中で金蘭千里が、仲間とともに一生ものの「学ぶ力」を身につける場となるよう、尽くしてゆきたいと考えています。

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