生徒
学校生活と受験
森田こころさん
神戸大学理学部
吹奏楽部でトロンボーンを担当、高2の時には部長を務めた。部の問題点や改善点を考えつつ、厳しく明るく部員を盛り立てて、部のレベルを引き上げた。
20分テストをベースにコツコツ勉強し、現役・浪人を通して尻上がりに成績を上げ、第一志望の合格を勝ち取った。
日々すべきことが明確になる
20分テストが魅力で入学
金蘭千里を受験しようと決めたのは、環境の良さもありましたが、なんといっても20分テストでした。毎日テストがあることで計画的に勉強する習慣が身につきそうだと思ったのです。当時の私はとりあえず勉強していましたが、長期計画を立てるのが苦手でした。20分テストは長期のカリキュラムを踏まえた上で毎日目先のタスクを示してくれるので、私には合っていると思いました。また学校説明会での吹奏楽部の演奏を見て感動したことも大きかったです。親も勧めてくれたので、進学を決めました。
中だるみには気づきながら、
部活に全力だった
中学に入ってしばらくは順調にできていたと思います。でもある時から「あれ?」と思うようになりました。それなりに成績は上位だったのでとてもひどいといったことはないものの、コロナ禍になったこともあって、将来への見通しを失い、目先の目標も失い、なんとなく中だるみしていたのかもしれません。もう少し勉強しないと…と思いながら、部活や文化祭等、楽しいと思える活動ばかりにどんどん力を注いでいました。
あとになって気づいた、
素晴らしい勉強環境。
私は高2から塾に行き始めたんですが、今思うと、高1からでも全授業をしっかり聞いて、課題も全力でやっていれば塾に行かなくても済んだんじゃないかと思います。先生方はしっかり勉強できる環境を作って下さっていたのに、まじめに日々すべきことに向き合っていなかったんだな、と反省しています。浪人中、勉強をしていて「これ、20分テストでできなかったやつ!」とあらためて思い返す…といったこともよくありました。
現役時代の詰めの甘さは反省。でも、後悔はしていない。
生物が好きだったので、理系への進学を決めており、研究職、商品開発などの仕事に漠然とした憧れを持っていました。高2の時には志望校を決め、高3の11月の総合型入試の一次(学力)試験は上手く乗り切れました。話すことが得意だった私は、プレゼンテーション中心の二次試験も丈夫だろうと思っていたら不合格。面接練習が不十分だったと思います。その後、共通テストでは予想より点数がとれ、「いける」と思ったのですが、個別試験対策を十分に行えず、また不合格。なんとかなると思っていたけど、それぞれの試験に合わせた対策を取ることが大学受験では大切なんです。こういった反省はありますが、もしタイムスリップできるとしても私はもう一度同じような学校生活を歩んだと思います。部活や文化祭など高校時代にしかできない、ものすごくがんばった貴重な経験が残ったのだから、後悔はしていません。浪人時に最終的に学校推薦型入試で合格した時の志望理由書もほぼ現役時のものを使えましたし、現役時の体験は決して無駄になってはいません。
部活がすべて!そう思えるほど充実した吹奏楽部。
入学時から入部を決めていた吹奏楽部ではトロンボーンを担当しました。同期で同じ楽器に入った子がいなかったので、先輩と一緒にいることが多く、先輩達にはとてもかわいがってもらい、先輩方といることが多かったからか、部のことも俯瞰的に見ることができたと思います。高1で副部長になったことで、自分の行動に責任を持つ意識が生まれ、高2で部長になりました。部員から相談を受けた時には、自分の意見だけを押し通すのではなく、何が問題かを丁寧に考えるよう心がけていました。同期にも支えてもらいましたね。常に考えていたのは、「大人数の部で活動すること」の意義でした。集団で何かを作り上げるにあたっては、(外部の方も含め)自分たちを支えて下さる人々との関わり方、挨拶、礼儀…要するに人間力が大切なんだなと思いました。そしてそれは演奏にも現れるものなのだと、活動を通して実感しました。
全員で作り上げた文化祭は
高校時代の最高の思い出に。
高2の文化祭では、クラスでミュージカル「ライオンキング」を演者そして裏方として完成させました。高校最後の文化祭で絶対に劇をやりたかったんです。演者や裏方等全員で作り上げる体験をしたかったので。クラスの練習が始まると演者としての演技の練習はもちろん、演出係として、台詞の声はマイクを当ててもらうことにして観客のみなさんに聞こえやすくするという提案もしましたし、衣裳製作にもこだわりました。クラスみんなが協力してくれで無事できあがった感激から本番中に舞台裏で泣いてしまいました。終わってから「劇をやってよかったね」とクラスの子も言ってくれて、劇を提案した私としては本当に良い思い出になりました。
学校の一番のおすすめは
何よりも「人」!
先生との思い出はありすぎるほどです。吹奏楽部の顧問の先生は、部長である私を一人の大人として尊重してくれて、率直に言いたいことを言える環境を作って下さいました。また受験の時は質問対応や個別指導など現役、浪人時代ともに本当にいろんな先生にお世話になりました。金蘭千里は生徒数が多すぎないので、一人ひとり、きめ細かに見ていただいたと感じます。金蘭千里のよいところは、学校の立地、校舎や設備、校内の綺麗さなどたくさんありますが、一番は、「人」だと思います。先生、友達、先輩後輩、みんな優しくて心根が良い人ばかり。この学校に通えたことを、本当に良かったと思っています。